こんにちは。
最近、ニューヨーク研修で学んだことを
復習する機会がありました。
それは「性被害にあわれた方への心のケア」
です。
ニューヨークのマウントサイナイホスピタルでは
性被害にあった人たちのために
特別なチームが組まれています。
性被害に遭われた方は一刻も早く
起こったことを忘れて
まるでなかったかのように
記憶を洗ってしまいたい
と思うもの。
だからこそ、
関わり方や扱い方が大事。
なるべく心の負担をなくすために
被害者がなにごともなく普通の患者さんのように
病院に行ったとしても、
専門の窓口を通っただけで
何も言わなくても30分以内にこれらのことが起こります。
・女性警官がすぐに到着
・誰かへの連絡や身の回りの世話を代行する訓練を受けたボランティアが到着
・ベッドのある専門の部屋で治療と物的証拠の確認
そしてスムーズに犯人逮捕につなげます。
どこまでが性被害なの??
某事務所で起こっている性被害。
ようやく明るみに出た
男性の性被害。
報告が2%と言われていたときがありましたが、
水面下にはたくさんの被害者がいます。
もちろん、女性もこのようなことは
なかなか報告しづらく、
届け出を出していない人の方が
圧倒的に多いはず。
私のところにも、警察に届けずに終わり、
苦しんでいる人たちが相談にいらっしゃるのです。
何も知らない子どものときに
自分の体にも関わらず
意にそわないことをされた・・・
そのこと記憶が忌まわしく
消し去りたいと思うのが
性被害の特徴です。
性被害の定義
性被害というのは
性行為をされたことだけでなく
「自分の体に意にそわないことをされた」ことを
指しているのをご存じでしたか?
だから体に触れていなくても
・勝手に水着の写真を撮って拡散される
・通りすがりに体を触られる
・いやらしい目でじろじろ見られる
これらも性被害であり、
やる側は性犯罪です。
もちろん性器が関係するものもそう。
そして、被害に遭っても
自覚がない方もいらっしゃるのも
現実です。
「すごく嫌だな」
「気持ち悪いな」
「不快だな」
そう思っていても
理解してくれそうな人もいない、
あるいは言えたとしても
怒られたり
避けられたりする。
だからずっと隠していて
細かい記憶は忘れてしまう。
記憶があってもなくても辛いフラッシュバックが出る
突然なにかの拍子に
断片的な記憶が出て気分が悪くなる
思い出さなくても色や形を見ただけで
特定のヘアスタイルを見ただけで、
ある特定の匂いに対して
体に症状が出たり、
変な癖が抜けなかったりする。
そして、そんな自分は
社会に受け入れてもらえないと
思い込んで
さらにひた隠しに隠す。
頑張って資格をとり
勉強を頑張り、
収入の高い仕事にもつけたり
才能をいかした仕事にもついた。
でも消えない
治らない。
潜在意識の奥深くに
閉じ込められた心の傷。
性被害はおこった当初も
心の傷が深いけれど、
そのあとも少しずつ影を落としていき
魂の殺人ともいわれています。
だからこそ、
あたたかいスープを少しずつ取り入れて
ケアをしていく必要があるんです。
しっかりケアをすることで
前を向いて生きていくことが
できるようになります。
誰にも言えなくて
でもしんどいことがある
なら我慢しないで相談してください。
またそのような従業員を抱えている
家族や友人、知人がそうだという場合も
ご相談ください。